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サモン君だより 939回 ”ダイバーによるエサやり開始”

インディアン水車まつりも終わり、吹く風は少し冷たさを増してきました。ナナカマドの実も赤味を増し、季節は一気に夏から秋へと動き出しているようです。いよいよこれからがサケシーズン本番、千歳水族館の展示も、サケモードに様変わりしてきました。

館内の80トン水槽では、産卵のため千歳川に遡上したサケ親魚、約80匹の展示が始まりました。水槽の中でも、メスを奪い合ってオスがケンカする様子や、タイミングが合えば産卵の瞬間なども目にすることができます。また、秋の紅葉を思わせる、真っ赤なベニザケの展示もこの季節ならではのものです。今年は小ぶりのオス3匹の展示ですが、紅色の発色はなかなか見事です。例年、サケは12月中旬、ベニザケは10月中旬くらいまでご覧いただけます。

今月から始まった新しい試みとして、支笏湖大水槽での、ダイバーによるエサやりがあります。生き物たちがエサを食べる様子は、水族館や動物園の見所の1つになっていますが、これまで当館では毎日15時に解説付きで、大水槽の魚たちがエサを食べる様子をご覧いただくだけでした。

昨年のリニューアルで新たに設置された支笏湖大水槽でも、何か新しい給餌解説を行えないかと考えていたところ、潜水清掃をしている時に、ヒメマスがダイバーの近くに寄ってきて、呼吸の泡をエサと間違い、突いているのに気がつきました。これまでの展示水槽では、サケの仲間は人を警戒し、ダイバーに近寄ることは無かったのに、これはもしかするとと思い、エサをもって潜ったところ、全く人を恐れず群らがって、手からエサを食べてくれることが分かりました。ダイバーの周りを付いて泳ぐ、ヒメマスの群れの動きも美しく、手前味噌ながらなかなか見応えがあります。

こうして新たに支笏湖大水槽のエサやりが加わり、千歳水族館の給餌タイムは“カモン・サーモン・ごはんだモン”として、実施することになりました。ダイバーによる支笏湖大水槽のエサやりは土・日・祝日限定で午前11時(3~5月は午前10時)から。大水槽は毎日午後3時からです。ぜひ、多くの方にご覧いただきたいと思います。

  (学芸員:菊池 基弘)

 

ダイバーに群がるヒメマス



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