支笏湖独特の景観の一つ「苔の洞門」のジオラマを通り抜けると、青色が印象的な支笏湖大水槽に目を奪われます。直径7.2mのこの水槽では、9年連続水質日本一を誇る支笏湖の美しい水中景観を再現。特に「支笏湖ブルー」と称される深い碧色は、水槽の背景に実際の支笏湖の水中映像を投影し、できるだけ本物に近づけています。
水槽内にはヒメマスの群れや、支笏湖の在来種であるアメマス、ハゼの仲間のヌマチチブや当館の開館時から20年以上飼育しているギンブナなどが、水中にたなびく水草群落の周りを悠々と泳いでいます。また、土・日・祝日の11時(3~5月は13時)からは、ダイバーによる潜水給餌「カモン・サーモン・ごはんだモン」もご覧いただけます。
支笏湖独特の景観の一つ「苔の洞門」のジオラマを通り抜けると、青色が印象的な支笏湖大水槽に目を奪われます。直径7.2mのこの水槽では、9年連続水質日本一を誇る支笏湖の美しい水中景観を再現。特に「支笏湖ブルー」と称される深い碧色は、水槽の背景に実際の支笏湖の水中映像を投影し、できるだけ本物に近づけています。
水槽内にはヒメマスの群れや、支笏湖の在来種であるアメマス、ハゼの仲間のヌマチチブや当館の開館時から20年以上飼育しているギンブナなどが、水中にたなびく水草群落の周りを悠々と泳いでいます。また、土・日・祝日の11時(3~5月は13時)からは、ダイバーによる潜水給餌「カモン・サーモン・ごはんだモン」もご覧いただけます。
主な展示
ヒメマス
学名 | Oncorhynchus nerka nerka |
---|
ベニザケが海へ出ずに、川や湖で一生を過ごす陸封型がヒメマスです。支笏湖のヒメマスはもともと、1894年に阿寒湖から移植されました。湖にいる未成魚は銀色ですが、産卵期にはうっすら紅色になり、オスは鼻も曲がり背中も盛り上がってきます。サケとともに「千歳市の魚」に指定されていて、アイヌ語名の「カパチェップ(薄い魚の意)」から「チップ」とも呼ばれています。6~8月に解禁される支笏湖のチップ釣りは、夏の風物詩になっています。
アメマス
学名 | Salvelinus leucomaenis |
---|
現在、支笏湖では15種類ほどの魚が確認されていますが、その中で2種類しかいないとされる、もともと支笏湖にいた在来種の内の1種(もう一種はハナカジカ)です。まれに60cmほどの大きさになるイワナの仲間で、茶色っぽい体に白い斑点をもつのが特徴です。産卵期のオスはサケとは逆に、下あごが上にまがってきます。
ギンブナ
学名 | Carassius gibelio langsdorfi |
---|
雑食性で動物プランクトンや藻類、底生動物などをエサにしています。繁殖期は初夏の頃で、水草などに粘着性の卵を産み付けます。ギンブナのほとんどはメスで、他種のオスの精子を利用して繁殖します。
この水槽にいる2匹のギンブナは1994年に支笏湖で採集されて以来、20年以上ずっと水族館で飼育している千歳水族館の最長老です。
ヌマチチブ
学名 | Tridentiger brevispinis |
---|
本来は河川の中・下流域から汽水域に生息し、海と川を行き来するハゼの仲間ですが、人間によって移殖された池や沼、湖など、海とつながっていない水域でも見られます。支笏湖では2000年頃に初めて見つかりましたが、10年ほどで爆発的に増え、今では支笏湖で普通に見られる魚になっています。なわばり意識が強く、水槽の中でもよくケンカしています。春先には水槽内でも繁殖し、岩のすき間の卵を守るオスの姿が見られることもあります。
エゾウグイ
学名 | Tribolodon ezoe |
---|
ヘラ状に伸びた吻端が特徴です。千歳川にいるウグイの仲間は、ウグイ、ジュウサンウグイ(旧称:マルタウグイ)とエゾウグイの3種類ですが、支笏湖にはなぜか、このエゾウグイだけしか生息していません。産卵期には、頬(ほお)に赤い線が現れ、ヒレの付け根も赤くなります。一生を川や湖だけで過ごし海へ出ることはありませんが、大きな個体は40cmを超えることもあり、他の魚を襲って食べる姿も観察されています。
Movies
エサやりの様子
エサやりの様子