サモン君だより2月

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サモン君だより2月

掲載日:2025.02.26

メンテナンス休館を終えてもう1ヶ月が経過しようとしていることに驚いている学芸員1年目の寺嶋です。滋賀県出身の私にとって北海道の寒さはとても体にこたえますが、今年は例年よりも雪が少なく千歳市では普通に気温-20℃に達する日があることを先輩職員に教えてもらい、来年の冬が怖くて仕方がありません。そして、先月の後半はメンテナンス休館中だったため、館内の暖房を止めている日があり寒さに耐えながらも展示水槽の清掃やレイアウト変更をしていました。大きく変わった部分は少ないですが、展示をより楽しく見てもらいたいので、今回は私が見て欲しい変わった箇所Best3を発表していこうと思います。

第3位は、世界の淡水魚ゾーンの水槽です。休館前までグッピーやプラティがいた水槽には、新しくAOAO SAPPOROさんから譲り受けた「タイヤトラックスパイニーイール」を展示しています。「タイヤトラックスパイニ-イール」の見た目はウナギに似て細長い体をしていますが、ウナギの仲間ではありません。タイヤの跡に似た模様をもつ熱帯魚です。水槽を眺めていると、よく岩の間から顔をだしたスパイニーイールと目が合うことが多く、キョトンとした顔が愛らしい魚です。

第2位は、千歳川ロードの下流水槽です。一見休館前と変わっていませんが、実は水槽内の流木の配置が変わっています。実は掃除中に流木が折れてしまい、予定になかった配置換えでしたが、以前よりカタツムリたちの移動場所が増え、水中では流木の影に魚が集まっていることが増えました。ただ、前よりもカタツムリたちを見つけるのが難しくなっているのでぜひ探してみてください。

そして、第1位は体験ゾーンのカイツブリ展示です。休館前はカイツブリ1羽のみの展示でしたが、カイツブリ2羽の展示に変更しています。小さくて大人しそうに見えるカイツブリですが、実は縄張り意識が強く、複数個体展示が難しい生物です。その為、同居試験と人慣れを兼ねて2羽展示を実施しています。現在展示しているカイツブリ2羽は生まれて1歳の雌とまだ半年の若い雄を展示しており、2羽とも仲良く生活してくれています。どちらの個体もまだ人にあまり慣れていないので、静かに見守ってあげてください。

今回紹介した箇所以外にも展示をより見やすくなるように変わった部分が他にもあるので、間違い探し感覚で展示を回ってみてください。

【学芸員:寺嶋 伊武樹】  

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