
1階
サーモンゾーンSalmon Zone

3つの⼤きな⽔槽が⽴ち並ぶこのゾーンでは、サケの仲間が稚⿂から幼⿂、そして成⿂へと成⻑する姿をご覧いただけます。
深さ5m、⽔量約300トンの北海道最⼤の淡⽔⼤⽔槽では、サクラマスやギンザケ、幻の⿂ともいわれるイトウやヨーロッパ原産のブラウントラウトなどサケの仲間の他、巨⼤なチョウザメの仲間たちも悠々と泳いでいます。
秋になると期間限定で、千歳川に遡上したシロザケや、オホーツクのカラフトマス、美々川のベニザケなど産卵のため回帰した、⼤きなサケの親たちも登場します。



このゾーンの⽣き物
サケ(シロザケ)、サクラマス、イトウ、シシャモ、シロチョウザメ
⾒どころ
同じ種類でも、⼤きく姿が変化するサケの成⻑の様⼦と、⼀⾒よく似ているサケの仲間でも種類によって異なる特徴をもっていること、その両⾯が観察できるゾーンです。特に、産卵のため川に遡上してきたサケの親たちが展⽰される9〜10⽉は⼤迫⼒です。
また⽔量約300トンの⼤⽔槽には、厚さ約30cmもあるアクリルガラスが使⽤されています。サケ稚⿂が泳ぐ⼩⽔槽の前に置かれた透明なアクリルのベンチが、⼤⽔槽で使⽤されているアクリルと同じものを使っていますので、ぜひその厚さを体感してください。
⽀笏湖ゾーンLake Shikotsu Zone

かつて⽀笏湖独特の景観の⼀つとして有名だった「苔の洞⾨」のジオラマを抜けると、美しい⻘⾊が印象的な⽀笏湖⼤⽔槽に⽬を奪われます。
直径7.2mのこの⽔槽では、過去に何度も⽔質⽇本⼀に輝いた⽀笏湖ブルーとも称される美しく碧い⽔中景観を再現。バイカモやリュウノヒゲモなど、⽔中にたなびく緑の⽔草群落の周りには、“チップ”の愛称で知られるヒメマスの群れやアメマスなどサケの仲間が悠々と泳ぎ、⽔草のすき間からトゲウオの仲間のイトヨやハゼの仲間のヌマチチブ、⼩さなスジエビなどが⾒え隠れする様⼦は、正に⽀笏湖の⽔中で出会う⽣き物たちの姿そのものです。



このゾーンの⽣き物
ヒメマス、アメマス、ニジマス、ブラウントラウト、ウチダザリガニ
⾒どころ
⽔槽左側の背景には、⽀笏湖を象徴する「⽀笏湖ブルー」と称される深い碧⾊を再現するために、実際の⽀笏湖の⽔中に潜って撮影した映像を投影し、できるだけ本物の⽀笏湖に近づけています。⽔槽向かって右側のLEDによる⼈⼯的な⻘⾊と⽐べてみてください。
体験ゾーンExperience Zone

チョウザメの⾚ちゃんやウグイの仲間たちが泳ぐ、全周透明アクリルのタッチプールと、ドクターフィッシュの体験⽔槽を中⼼に、⽣き物たちに触れることができる⼈気のエリア。⼩さなお⼦様でも楽しめるマグネット釣堀などが登場することもあります。
またドーナツ型の円形⽔槽では、開放型展⽰で⽔⿃のカイツブリの姿を間近にご覧いただくことができます。(展⽰内容は⽣物の状態により変更になる場合もありますので、ご了承ください。)



このゾーンの⽣き物
ウグイ、エゾウグイ、チョウザメ、ドクターフィッシュ、カイツブリ
⾒どころ
独特のスタイルのタッチプールでは、⽔槽内を泳ぐ⿂たちのシルエットが⽔の揺らぎとともに床⾯に投映され、幻想的な光景をお楽しみいただけます。またネットやガラスなどに遮られることなく、カイツブリをこんなに間近でご覧いただける施設はなかなかありません。そのため、時々カイツブリが悪戯でお客様に⽔をかけることがあるのはご容赦ください。
またタッチプールの⿂たちはいずれも⼤きいですが、⼝には⻭がなく噛みつかれる⼼配もありません。
チョウザメは、頭の⽅から⼿を近づけるだけで⾃分から近寄ってきれくれることがありますが、ウグイに触れるのには少しコツがいります。⼿を筒状にして、⽳の⽅を⿂に向けてみると・・・・。あとは体験ゾーンでのお楽しみ。でも、⽔温が11度しかないので、⻑い時間⼿を⼊れすぎないよう、ご注意ください。
冷えた⼿は、「ドクターフィッシュ」の⽔槽で温めましょう。
⽔辺の⽣き物ゾーンWaterside creatures

ここでは、サンショウウオやカエルなどの両⽣類や、モクズガニなどの甲殻類といった、⽔辺を中⼼に⽣活する⿂以外の様々な⽣き物を展⽰しています。ゲンゴロウ類などの⽔⽣昆⾍などが仲間⼊りすることもあり、バラエティに富んだ⽔⽣⽣物の世界をお楽しみいただけます。
当館唯⼀のほ乳類、特定外来⽣物の「アメリカミンク」をご覧いただけるのもこのゾーン。オス・メスあわせて3頭を展示中で、⽔中にも巧みに潜り、⽊にも素早く駆け上る、そして仲よく寄り添いたっぷり昼寝もする。千歳川にも⽣息しているアメリカミンクの様々な動きを、じっくりと観察することができます。



このゾーンの⽣き物
アメリカミンク、エゾサンショウウオ、キタサンショウウオ、エゾアカガエル、ゲンゴロウ
⾒どころ
注⽬は国内⽔族館唯⼀の展⽰となるイタチ科のアメリカミンク。
もともとは⽑⽪⽤の養殖のために⽇本にもちこまれました。千歳をはじめ北海道各地で養殖されていましたが、⽑⽪需要の減少とともに養殖も⾏われなくなり、逃げ出したりして野⽣化したミンクが、様々なところで在来⽣態系に影響を与えています。
展⽰中のアメリカミンクは、いずれも千歳川で2021年に捕獲した野⽣個体で、捕獲時はまだ0才の⼦どもでした。⿂の切り⾝やフェレット⽤の配合餌料などを⾷べて、順調に成⻑しています。