
地下1階・2階
千歳川ロードChitose River Road

⽀笏湖を抜けて⽯狩川に合流し、⽇本海へ流れ出る全⻑108kmの千歳川。そんな⻑い川をコンパクトに上流‧中流‧下流の3つの⽔槽に分け、⽔域毎に異なる⿂たちの様⼦を観察できます。
上流では清流を好むサケの仲間や、岩に紛れるハナカジカ。千歳の街なかあたりをイメージした中流にはフクドジョウやウグイの仲間たち。下流には緩やかな流れを好むコイやフナ、そしてハゼの仲間や川にすむヌマガレイなど、それぞれに特徴のある⿂たちを観察できます。



このゾーンの⽣き物
ハナカジカ、ウキゴリ、ミシシッピアカミミガメ、ヤチウグイ、ヌマガレイ
⾒どころ
中流にいるトゲウオの仲間「イトヨ」は、産卵期を迎えるとオスの背が⻘く、お腹が⾚くなり、⿃のように巣作りをして⼀⽣懸命卵を守る、いわゆる“イクメン”な⿂です。⽔槽内でお腹が⾚くなっているイトヨを⾒つけたら観察のチャンス。巣作りの様⼦などもご覧いただけるかも知れません。
また、上流のハナカジカと下流のヌマガレイはかくれんぼ名⼈。しっかり観察して⾒つけてみましょう。
世界の淡⽔⿂ゾーンWorld freshwater fish Zone

このエリアでは、⽇本だけでなく東南アジアや北⽶、南⽶、アフリカにオーストラリアなど、淡⽔域を中⼼に⽣息する、海外の様々な⽣き物たちをご覧いただけます。
アマゾン川に⽣息する淡⽔エイ‧ポルカドットスティングレイやワニのような顔をした巨⼤なアリゲーターガー、陸地を⾶び跳ねるミナミトビハゼや、グルグルと泳ぎ続けるヒメツバメウオやテッポウウオなど、千歳⽔族館の中でも特にバラエティーに富んだ、個性豊かな顔ぶれが並びます。



このゾーンの⽣き物
デンキウナギ、ピラニア・ナッテリー、アリゲーターガー、レッドテールキャットフィッシュ、ポルカドットスティングレイ
⾒どころ
⼀番⼈気は東南アジアのマングローブ⼲潟をイメージした開放型の円形⽔槽。
同じ⽅向に群れで泳ぎ続けるヒメツバメウオに対し、なぜか逆⽅向に泳ぐことが多い少数派のミドリフグが特に⼈気です。
また、テッポウウオは時々お客様に⽔鉄砲を撃って驚かせるイタズラ好きなところもあります。
また、陸上も⽔中も本物の植物で覆われ、熱帯⾬林の川をイメージしたアクアテラリウムは、陸上の植物の間にエボシカメレオンが飼育されています。
カメレオンの気分によって隠れ場所の難易度が変わりますが、⾒つからないときも諦めずに探してみてください。
フロアマッピングFloor Mapping

世界の淡水魚コーナーから水中観察ゾーンに続く約25mのスロープでは、「フロアマッピング」をお楽しみいただけます。
通路幅約2.8mの床面いっぱいに、長さ約5mの映像が3ヶ所投影され、それぞれ連携しています。
床面にある波紋のような輪の上に立つか、赤いライトの下に立つと約30種類の映像の中からランダムに映像が上映されます。
大きなクジラやシャチ、ヒグマなどの生き物が現れたり、突然床が崩れたり、季節限定の映像もあったりと、見応え十分です。



⽔中観察ゾーン Underwater Observation Zone

世界の淡⽔⿂ゾーンから地下スロープを下った先に、千歳⽔族館の最⼤の特徴ともいえる⽇本初の「⽔中観察ゾーン」があります。
清流‧千歳川の左岸に埋め込まれた⻑さ30mほどの部屋には、縦1m×横2mの7つの窓が設置されています。この窓の向こうに広がるのは、本物の千歳川の⽔中です。
もちろん窓の前には囲いもなく、窓の前で⿂を放したりエサをまいたりもしていません。
明るさも太陽光線のみで開館時間中に⽇没にならなければ⼈⼯照明もしない、⾃然のままの川の中の様⼦が観察できるのです。



このゾーンの⽣き物
サケ、サクラマス(ヤマメ)、ウグイ、コイ、ホオジロガモ
⾒どころ
千歳川の⽔は透明度も⾼く、陽光差し込む⽔の流れを⾒ているだけでも癒やされますが、何といっても多くの⽣き物に出会えることに驚きます。
春は桜の花びらとともに海へ旅⽴つサケの稚⿂たちと、⼊れ代わりに産卵のため海から遡上するサクラマスやヤツメウナギ。夏は⾚い婚姻⾊に⾝を染めて窓の前の川底を埋め尽くし、産卵するウグイの仲間たち。そして秋にはサケの群れが遡上し、冬にはサケの産卵⾏動とその卵を狙って潜⽔する⽔⿃の姿など、四季折々に繰り広げられる⽣き物たちのドラマティックな姿は、まさに期間限定の特別展⽰さながらです。
しっかり観察すればするほど、予想もしなかった多くの出会いと驚きが待つ、そんな不思議な空間となっています。