サモン君だより3月

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サモン君だより3月

掲載日:2025.03.27

 3月下旬を過ぎサーモンパークでは雪解けが進み、小川の周辺ではフキノトウも顔を出し始め、春を感じられるようになりました。春の訪れは陸上だけでなく、千歳川の中でも見られます。千歳川水中観察窓では、サケの稚魚の群れが各窓で観察できます。この時期は、サケ稚魚が海に旅立つ時期でもあります。今後さらに多くの稚魚が見られるようになり、一つの窓で数百匹の群れを確認できることもあります。また、サケ稚魚の群れに混じって、尾鰭が赤いサクラマスの稚魚も見られますので、ぜひ探してみてください。

千歳川水中観察窓はライブカメラでもお楽しみいただけます

 さて、千歳川水中観察窓は、千歳川を横から見ることが出来る窓で、7つの窓が並んでいます。その窓で見られる生き物は、季節ごとに異なる姿を見せ、自然そのものをご覧いただく展示です。しかし、窓には藻などが付着して視界が悪くなるため、掃除は欠かせません。飼育スタッフが自ら千歳川に入り、窓の掃除を行います。この掃除は水族館の作業の中でも、危険を伴う作業になるので必ず2人で行っています。特に冬場は、水温が5℃を下回るほど冷たく、流れも速い状況で作業します。水温が低いので、水着ではなく服の上から着られるドライスーツを着用します。また、川の流れも速いので、安全帯をロープにつけて命綱にして作業します。窓掃除の際には、三角定規とスポンジを使ってアクリル面に付着した藻を取り除きます。吸盤も使用して流されないように固定し、腕で体を支えながら作業します。上流の窓から順番に作業していき、流れに逆らうことなく行っていきます。現在は、週一回のペースで夕方に行なっていますので、見かけた時は手を振っていただけたら嬉しいです。

 最後に、おかげさまで2024年9月10日に30周年を迎えました。昨年4月から毎月1回開催してきた、皆様への感謝を込めた特別企画「カモン・サーモン・感謝DAYだもん!」の締めくくりとして、「サケふる思い出フォトキャンペーン」を3月31日まで実施しています。30年間にご来館いただいた思い出の写真をSNS投稿して、一緒に盛り上げませんか?皆様のご参加をお待ちしております。

【学芸員 日原俊】

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