サモン君だより6月

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サモン君だより6月

掲載日:2025.06.19

 1月に書いた観察窓のほっちゃれは5月にはばらばらになり形が無くなってしまいましたが、うっすら残る跡にカワニナがたくさん集まり、最後のお掃除をしていました。

 今はすっかり骨が数個残っている程度で、そこにサケが横たわっていたのは分からなくなってしまい、少しだけ寂しさを感じます。

 さて、六月に入り、少しずつ夏らしくなってきました。

 涼しいイメージの北海道も、近年はこの時期でも昼間は汗ばむぐらいに暑く、本州からお越しのお客様も「本州と変わらない…」と苦笑いでおっしゃる日が増えています。

 今年も川の水温の上昇が心配ですが、水中観察窓では初夏恒例のウグイの産卵が見られました。

普段から観察窓ではよく見られ見た目も地味なウグイですが、婚姻色は鮮やかな朱色とねずみ色のコントラストが美しく、追い星と呼ばれる白い小さな点々も見られ華やかになります。

 そして例年ではなかなか見かけないレアキャラのジュウサンウグイが、今年はたくさん見られました。ウグイより体が大きく、婚姻色は紺色の体に朱色がよく映えます。

 ウグイとエゾウグイがぎゅうぎゅうに見を寄せ合い、なびくように泳ぐ姿はかなり見応えがありますが、今年はジュウサンウグイの大きな紺色が加わってとても迫力がありました。

 ウグイの産卵が終われば、北海道も本格的な夏になります。

 観察窓では大きな鯉などが見られるようになりますが、個人的には昨年は見かけなかったヌマガレイが見られたら嬉しいなぁと思っています。

 皆さんも当館のホームページにある「水中観察窓の生き物図鑑」や、サケ稚魚放流体験の時に配られた「放流記念カード」を見ながら、好きな夏のお魚を観察窓で探してみてくださいね。

【飼育員 山林】

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