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サモン君だより9月
掲載日:2025.09.29
9月も下旬となると朝晩冷え込むようになり、秋が深まってきたなあと感じます。千歳川のサケ捕獲数は昨年とほぼ同様のペースで、9月26日に1万尾を超えて10,772尾となりました。今年北海道への秋サケ来遊数は昨年よりも低いと予測されていますが、例年千歳川では10月から11月上旬にかけて遡上数が多くなるので、いよいよ秋本番、これからに期待したいと思います。
さて、当館では専門学校生や大学生を対象としたインターンシップ、博物館学芸員実習を行っていますが、8月から9月にかけて4名の大学生が博物館学芸員実習に来ました。実習は約2週間で、エサやりや水槽掃除といった水族館飼育業務の他、館内の展示に関係する掲示物などを作る課題、そして15時の大水槽エサやり解説などを行っていただきます。
大水槽のエサやり解説は水槽や魚などを紹介した後、エサを入れて魚が食べている様子を実況しますが、実習生は職員の解説を見て、自分なりに説明内容を考えて暗記、練習します。例えば266トンという大水槽の水量を自分の体重や2リットルのペットボトルに例えて何人、何本分と説明したり、展示魚について調べて話に盛り込むなど、各自工夫しながら内容を組み立てていました。そして、飼育スタッフを前にリハーサルして合格したら、本番に臨みます。
お客様を前に話すのは、とても緊張することだと思います。でも、熱意や思いは伝わります。話し終えたのちにお客様から拍手をいただく様子を見て、私もほっとした気持ちになりました。

【学芸員 荒金利佳】