サケや千歳水族館について、よくあるご質問にお答えします!
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Q1.サケは平均何個卵を産むのですか?

サケのメスのお腹には、だいたい3,000~4,000粒の卵が入っています。
体の大きなメスでは多く、小さなメスでは少ない傾向にあります。
メスはほとんどの場合、この卵を数回に分けて産みます。
ちなみに、サケの卵のことを「イクラ」と呼びますが、
これはロシア語で魚の卵を意味する“ИКРА”が語源になっています。

Q2.サケの産卵場所の特徴は?

サケが卵を産む場所は、川の上流の比較的浅くて流れが早く、川底が砂利の場所です。いくつかの産卵場所を調べた結果、だいたい次のような条件になっています。
砂利の大きさ 3cm以下  25%
4~10cm  55%
11~15cm 20%
流速 毎秒 10~30cm
水深 10~30cm

(鼻まがりサケ談義/北日本海洋センターより)

そしてもう一つ、大切な条件があります。それは、川底から湧水(地下水)がわき出ているということです。

千歳水族館が建っている北海道千歳川の場合、冬の水温が2度くらいまで下がってしまいます。でも地下水は、水温が10度くらいにたもたれていますので、地下水がわいている周辺は温かく、卵が成長するのによい条件となっているのです。

森に囲まれたサケの産卵場所の風景(千歳川)

Q3.サケの卵は何日でかえるのですか?

卵がかえる日数は水温と深い関係があります。サケの場合、1日の平均水温を毎日合計し、その合計がおよそ480度になるとふ化するのです。つまり、水温が8度ならば(480度÷8度=)およそ60日でふ化するという計算になります。では、水温10度ならば何日でふ化するか、もうお分かりですね。

この水温を「積算温度(せきさんおんど)」といって、サケの仲間の場合、種類によってほぼ一定になります。下の表を参考にして下さい。

ふ化までの魚種別積算温度
サケ 480度
カラフトマス 570度
サクラマス 450度
ベニザケ 710度
マスノスケ
(キングサーモン)
580度
ギンザケ 450度
ニジマス 310~320度

サケがふ化する瞬間

Q4.サケの体の仕組みや特徴について教えて下さい。

魚の体のつくりは、胃をもっていないコイなどの例外がいるものの、だいたい同じです。

では、ここで質問。図の中でサケの仲間に共通した特徴となっている部分はどこでしょう。
それは背ビレと尾ビレの間にある、小さな「アブラビレ(脂鰭)」というヒレです。今度食べることがあったら、ぜひよく見てほしいのですが、アユやシシャモ、ワカサギなどもアブラビレをもったサケの親せきにあたる魚です。
でも、ナマズの仲間やピラニアなどのカラシンという魚の仲間にもアブラビレをもつものがいるので、アブラビレがあるからサケの仲間というわけではありません。少しややこしいですね。

それから、稚魚の時代にパーマーク (Parr Mark) と呼ばれる斑紋があることも特徴の一つです。この斑紋は、種類によって数や大きさに違いがあります。でもやっぱり例外があります。サケの仲間でもカラフトマスだけは、稚魚の時代にもパーマークがありません。

海にでる頃になるとパーマークはすっかりうすれ、体が銀色に変わります。この現象を「銀毛(ぎんけ)」あるいは「スモルト化」などとも呼び、川の生活から海の生活にうつる準備ができたしるしです。

サケの仲間 サクラマスの稚魚(ヤマメ)

Q5.サケはなぜ生まれた川をおぼえているの?

サケは産卵の時期になると、自分が生まれた川へ戻ってきます。これを「母川回帰(ぼせんかいき)」と呼びます。

もともとは淡水(川や湖)で生活していたサケが、進化のなかでエサの豊富な海を成長の場所、比較的安全で繁殖が成功しやすい川を産卵の場とするために身につけた性質だと考えられています。

生まれた川がどうしてわかるのでしょう。これは、川で生活している稚魚の時に、その川のにおいをおぼえているからなのです。では、それぞれの川に特有なにおいとは、いったいどういうにおいなのでしょうか?最近の研究では、人間でいえば味として感じる「アミノ酸」という物質らしいということがわかってきました。

生まれた川は「におい」で判断しているらしいことが分かりました。しかし、においだけをたよりに何千㎞にもおよぶ大回遊をすることは当然不可能でしょう。渡り鳥のように太陽や星の位置を利用している(太陽コンパス説)ともいわれますが、はっきりとしたことはまだわかっていません。サケの回遊は、いまだ多くのナゾに包まれているのです。

Q6.サケの卵は他の魚に食べられないのですか。

産卵に適した場所にくると、サケのメスは尾ビレを使って一生懸命穴を掘ります。この穴は大きいものでは直径1m、深さ50cmにもおよぶことがあるようです。そしてこの穴に卵を産み、上から砂利をかけて埋めてしまいます。卵は砂利の下で安心して成長することができる、というわけです。

でも、いつもこううまくいくとは限りません。おいしいサケの卵を、他の生き物たちも狙っているからです。ウグイという魚は、産卵しそうなメスの後ろで群れを作り、卵が産み出されたとたんにメスが掘った穴につっこみ、砂利をかける前に卵を食べてしまいます。ハナカジカは卵も好きですが、サケの稚魚をおそって食べてしまうこともあります。

ウグイ(産卵期の個体)

卵を狙っているのは魚だけではありません。千歳川では、穴からこぼれた卵をカワアイサという水鳥が潜水して食べている様子が観察されています。また、カモメなどが食べてしまうこともあるようです。

サケの卵は、いつも危険にさらされているのです。

潜水中のカワアイサ

Q7.サケのオスとメスの違いはどこですか?

サケのオスとメスは、産卵期を迎えるとその顔にはっきりと違いが現れます。
産卵期になったオスは、写真のように上あごがのびます。また大きな歯もむき出しになり、ちょっと怖い顔になります。メスは、産卵期になっても丸く優しい顔をしています。また、オスの方がアブラビレが大きい傾向もあります。

サケの学名(世界共通の名前)はOncorhynchus keta (オンコリンカス ケタ)といいます。このOncorhynchusという言葉は、ラテン語で「かぎ状になった鼻」という意味で、産卵期のオスの顔がその由来になっています。

Q8.サケは石狩川の河口から水車まで、何日ぐらいで遡上しますか?

千歳川が注ぐ石狩川では、サケはおよそ1日に20km遡上するというデータがあるようです。しかし、川を遡上する時のサケの遊泳速度は川によって異なり、例えば1950年代に西別川、十勝川、常呂川、天塩川などで行われた試験では、1日あたりの遡上距離は、平均1.9~4.2 kmだったそうですし、海外の河川では1日に40~50kmもの距離を、10日間も続けて泳ぐというデータもあるようです。

石狩川河口からインディアン水車までの距離は、約70㎞あります。河口から水車で捕獲されるまでにかかった日数については、まだはっきりと確認されてはいないようです。しかし、石狩川の例などからみて、天候条件や個体差なども関係するとは思いますが、早ければ河口から水車まで、3~5日ほどで遡上してくると思われます。

参考資料
サケ・マス魚類のわかる本 / 山と渓谷社
Pacific Salmon Life Histories / UBC Press

Q9.サケの歯は何本ありますか?

サケの歯は上顎に前上顎骨(ぜんじょうがくこつ)と主上顎骨(しゅじょうがくこつ)、下顎に歯骨(しこつ)、そして上顎の内側にある前鋤骨(ぜんじょこつ)、口蓋骨(こうがいこつ)、下顎の内側に中篩骨(ちゅうしこつ)があります。すべての歯をあわせると、個体差がありますが80~120本ぐらいになります。
海で餌を食べているときのサケの歯は、口にくわえたエサを逃がさない程度の役割で、さほど目立ちません。しかし、川に上がってきたサケのオスには、吻端の上下に大きな歯がみられます。オスは産卵時期になると、メスをめぐりオス同士で争いますが、その際互いに体を噛み合って戦うため、歯も大きくなるのです。ちなみに産卵時期のメスは、オスほど大きな歯はありません。

(参考)サケ科魚類の歯を数えてみました(各1尾) ※サケ以外は骨格標本

  前上顎骨 主上顎骨 歯骨 口蓋骨 前鋤骨 中篩骨 総計
サケ(千歳川産)
※上記写真の個体を目視で測定
58 58 41 15 6 5 125
サクラマス(道東産) 13 43 29 19 7 1(脱落有) 112
ニジマス(養殖) 3 24 49 15 10 10 185
アメマス(支笏湖産) 14 35 47 31 15 0(脱落) 142
イトウ(道北産) 7 27 16 14 35 紛失 99
ブラウントラウト(支笏湖産) 64 26 紛失 10 5 5 105
サケの口中
① 前上顎骨(ぜんじょうがくこつ)
② 主上顎骨(しゅじょうがくこつ)
③ 前鋤骨(ぜんじょこつ)
④ 口蓋骨(こうがいこつ)
⑤ 中篩骨(ちゅうしこつ)
⑥ 歯骨(しこつ)

Q10.サケの骨は何本ありますか?

サケの頭部の骨は軟骨でできています。そのため、頭部の骨を取り出そうとしてもバラバラになってしまい、きちんと数えることができません。
そこで、頭の骨をまとめて1(歯の数も含む)として数えたら、およそ300本ありました。

サケの頭部を切断したところ。頭蓋骨は軟骨でできている。その中央に見えているのは脳。

Q11.サモン君について教えてください!

サモン君は1994年9月10日、当時の千歳サケのふるさと館のマスコットキャラクターとして、マルチ映像(サーモンムービー)とパンフレットにのみ登場する2次元キャラとして誕生しました。サケの英語名「サーモン」が名前の由来で性別はオス、名付け親は千歳サケのふるさと館の初代館長です。生まれてから時間は経ちましたが、永遠の0歳魚です!
1996年4月15日に、支笏湖湖水開きで3次元(着ぐるみ)デビュー、サケの稚魚をモチーフにしているはずなのに、よくスズメや恐竜に間違えられることも。でも、可愛らしい仕草で、子どもたちには大人気です。
その後、インディアン水車まつりや市民盆踊り、真冬の支笏湖氷濤まつりなど地域イベントにも参加し、活動の幅を拡大中です。
2012年、初めて海外出張のチャンスに恵まれるも、航空機に乗せてもらえず断念。次の海外デビューのチャンスを淡々と狙っています。 2020年からは少しこもってしまったせいか体型が丸くなり、コロッとかわいいサモン君に変身!?

館内売店「アクアショップチャム」では、サモン君グッズも販売中!ぜひのぞいてみてください。
館内売店 アクアショップチャム

実はサモン君はコスプレも好きで、ハロウィンには魔女、クリスマスにはサンタなど、色々な姿で水族館の様々な場所に隠れていることもあります。

2018年からは、干支の姿のサモン君も登場中。今後もシリーズ化される予定なのですが、蛇とか竜とか大丈夫なのか!!! お楽しみに。

Q12.インディアン水車の捕獲作業は、決まった時間に行われているの?

まず、水車の管理は一般社団法人日本海さけます増殖事業協会で行われており、水車での捕獲は人工孵化放流事業用の親サケを捕らえるためであり、観光用ではないことをご了承ください。

水車は水力で24時間回り続け、産卵のため遡上しようとするサケが、カゴ状になった羽の部分に勝手に飛び込み捕獲され、自動的にカゴから生け簀に落ちる仕組みになっています。つまり捕獲については人がどうこうするものではなく、捕れるかどうかはサケ次第ということになりますので、「いつ捕れるか」ということをお答えするのは非常に難しいこととなります。

サケの大群が遡上する確率が高いのは大雨の後などで、多ければ1日に1万匹以上捕獲されることもあります。そのタイミングであれば時間を問わず、サケがどんどん水車にかかる様子をご覧いただけます。台風通過の翌日などは特に狙い目といえます。

人の手による「作業」は、捕獲され生け簀にたまったサケを取り出し、雌雄を選別して活魚トラックに積み込み、上流のふ化場へ運ぶものです。実はこの作業もサケの捕獲状況や、ふ化場の生け簀で畜養しているサケの成熟状況によって決められていくもので、こちらについても必ずこの日のこの時間ということは決まっておりません。

ただ、当館の展示用にサケを受け取る予定が、毎週火曜、木曜、土曜の午前8時からとなっていますので、その時間であればご覧いただける確率が高いです。しかしこれも絶対ではなく、当日の朝、急に上流のふ化場で採卵作業が入ったので午後からに変更となったりすることもあり、その場合はその日の午後12時30分~13時くらいからに変更になることが多いです。
このように、全ては自然と生き物中心のこととなりますので、なかなか確実な日時をお伝えできかねるというのが現状ですが、水車での作業をご覧いただける確率が高いのは下記のようになります。

  • 毎週 火・木・土の午前8時
     8時に作業が無い場合は12時30分~13時
  • 火・木・土以外では10時または13時
    (採卵作業の後に行うことが多い)
  • 台風など大雨の翌日
    (サケが次々捕れるので1日中の作業となります)

Q13.千歳川のサケ遡上のピークは何月頃?

千歳川のサケ親魚の遡上は、早い年では7月下旬に始まります。これまで最も早く確認できたのは2018年の7月26日(2020年8月現在)でした。ただ、7月、8月あたりはまだまだ遡上数も少なく、目に見えて増え始めるのは例年9月以降です。年によって、また日によってもバラツキはありますが、2020年近辺では10月が最も遡上数が多いといえます。
もう少し詳しい情報を知りたい方は、当館Webサイトのインデイアン水車によるサケ捕獲情報から、過去のサケの状況をご参照下さい。

ちなみに、これまで最も遅く帰ってきたサケの親は、2001年に4月7日という記録があります。

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