サモン君だより 第930回
掲載日:2015.12.26
8月21日からサケの捕獲を行ってきた千歳川のインディアン水車ですが、12月12日でサケの捕獲が終わりました。今年のサケの捕獲数は、雄141,519匹、雌138,274匹、計279,793匹でした。昨年よりも2倍以上も多く捕獲され、結果的に千歳水族館のリニューアルオープンを沢山のサケが盛り上げてくれる形になりました。
千歳川にあった水車もなくなり、千歳川にはサケが居なくなったように見えますが、これから千歳川で生まれた天然個体が遡上し、水中観察室の窓の前でサケの産卵行動を見ることが出来る時期になります。タイミングが合えば、感動的な産卵の瞬間もご覧になれます。そのサケの卵を狙いに潜水する水鳥たちの様子も観察でき、冬にしか見られない窓を見に是非お越し下さい。
インディアン水車でのサケの捕獲が終わると同時に、9月5日から館内の80㌧水槽に水車で捕獲した親ザケを展示していましたが、12月17日で親ザケの展示を終了しています。入れ替えた魚は、サクラマスとギンザケです。親ザケの後に展示する魚は、1年前から毎年準備をしています。水族館の他にもう一つ施設が泉沢にあり、そこで大切に800匹を飼育してきました。狭い水槽で、ヒレを傷つけずに飼育することがかなり難しく、今年はヒレを傷つけることなく綺麗なサクラマスとギンザケ展示で来たと思います。成魚に負けないくらい800匹の一年魚が群れで泳ぐ姿は大迫力です。まだ入れたばかりで、エサを食べてる様子を皆様に見せることができませんが、大水槽のエサやりの時間に、一緒に中水槽もやりたいと思いますので楽しみにしていてください。
あっという間に1年が過ぎ去り、今年も残すところ1週間を切りました。水族館は、年末年始休館になります。今年は12月28日までの営業となり、来年1月2日から新春オープンいたします。1月2~3日は初夢大抽選会を行い、豪華景品が当たります。3日は餅つき大会がありますので、ぜひご来館下さい。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
(学芸員:日原 俊)