サモン君だより 934回  ~ウーパールーパー順調~

掲載日:2016.04.22

気付けば4月下旬になり、最近までは冷たく強い風が吹いていましたが、春を感じる陽気になってきました。千歳川水中観察室でもサケ稚魚たちが海に降り始め、これから窓の前にはウグイが戻ってきます。小さなサケ稚魚を見慣れた目には、大きなウグイが新鮮に映ります。
さて、3月の春季オープンから世界の淡水魚ゾーンに新たにウーパールーパーが加わっています。展示を始めてから、25日目には水槽内で初めて産卵を確認しました。これまでは、バックヤードで飼育していた時に、一度産卵をしていましたが、当館の展示水槽では初めてになります。ウーパールーパーの産卵時期は、3月~6月で、産卵を確認してから2週間くらい経った4月7日から続々と卵からふ化し始めました。そして現在は、エサの動物プランクトンを沢山食べ、順調に育っています。エサを食べたあとは、お腹がオレンジ色になり、満腹な様子がはっきり分かります。
春と言えば今年のゴールデンウィークは、途中の平日2日休むと10連休になる大型連休です。どこに行くか迷っている方は、ぜひサケのふるさと千歳水族館にも足をお運びください。4月23日~5月8日まで特別展「北海道・春の水辺」を開催。北海道に生息するカエルやサンショウウオなどの両生類や、二ホンザリガニ、水生昆虫などをご覧になれます。珍しい「水色のアマガエル」や、アメリカザリガニ釣り堀も登場予定です。
そして5月5日には、サーモンパークにてサーモンフェスティバルを開催いたします。サーモンパークに来てくださったお客様ならどなたでも、サケ稚魚の放流体験にご参加いただけます。時間は、10時30分から実施する予定で、サケ稚魚放流体験は限定2,000匹になりますのでご注意ください。有料になりますが、スーパーボール&ヨーヨーすくいを1回100円でできる縁日コーナーも登場致します。楽しい企画がいっぱいですので、皆さまのご参加をお待ちしております。

 (学芸員:日原 俊)

 

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エサをたくさん食べてすくすく育つ
ウーパールーパーの幼生