サモン君だより 933回 ~放流体験好評~
掲載日:2016.03.25
4月までもう1週間を切りました。吹く風はまだ冷たいものの、道端の雪はすっかり少なくなり、川岸にはフキノトウも顔を出し始め、日に日に春の空気が色濃くなっている気がします。
この季節、新たな旅立ちを迎える方も多くいらっしゃると思いますが、サケの稚魚にとっても、これからが大海原へ旅立つ季節。整備休館を終え、3月1日から春季オープンした千歳水族館では、そのサケの旅立ちを、来館された皆さまにも応援していただこうと、サケ稚魚の放流体験を開催中です。毎日、午前11時と午後2時の2回、ご入館くださった方はどなたでも入館料のみでご参加いただけます。放流時には記念カードもプレゼントしておりますが、表面の図柄も裏の解説も異なる4種類のカードがあります。全て揃えていただくと、サケの一生が分かる解説書にもなりますので、機会が作れる方は、ぜひ4種類全て集めてみてください。
昨年7月25日のリニューアルオープン以来、次々と開館当初からの入館記録を塗り替えてきた千歳水族館ですが、放流体験の人気も手伝って3月になってもその勢いは衰えず、ついに先日、年間の累計入館者数として過去最高の28万人を達成いたしました。今年度の開館日数は、8ヶ月しか無かったにもかかわらず、これまでの1年間の入館者数を上回ってしまうという快挙です。ご来館くださった多くの皆さまに、改めて心から感謝申し上げます。今後も皆さんに喜んでいただける水族館作りに努めて参りたいと思っておりますので、変わらぬご声援、どうぞよろしくお願いいたします。
放流体験以外にも、春季オープンから2つのミニ企画展を開催しています。千歳市内で撮影された、様々な生き物たちの写真展「千歳で出会った生き物たち」と、北海道大学の有志の学生さんによる「北海道を大調査!環境DNAでイトウを探せ!」です。どちらも魅力ある内容となっておりますので、ご来館の際はお見逃し無いようご覧ください。
(学芸員:菊池 基弘)
4種類の放流記念カード