サモン君だより 937回 ”千歳川にインディアン水車”
掲載日:2016.07.22
早くも7月の下旬を迎え、千歳川には7月15日についにインディアン水車が設置されています。まだ捕獲は始まっていませんが、もう千歳川水中観察窓に遡上(そじょう)サケ第1号が姿を現してもおかしくない時期になっています。ちなみに去年のサケ第1号は、8月7日に確認されています。今年は、いつ観察窓にサケが姿を現すか楽しみです。
さて、前回のサモン君だよりでも紹介がありましたが、7月16日から9月4日まで夏季企画展「お魚漢字辞“展”」を開催しています。水族館で展示している生き物の名前は、ほとんどが「カタカナ」で表記しています。一方で漢字文化の日本では古くから魚の名前に漢字が使われ、同じ種類に魚に複数の漢字が使われていることもあります。元々漢字は中国から入って来たのですが、日本独自の魚漢字もあるほどです。良く知っているはずの魚の名前も、漢字にすると何の魚か分からないということも珍しくありません。そんなお魚偏漢字とウツボ、エイ、タコなどの17種類の生き物を分かりやすく展示する内容になっています。
今回初めて私が企画した夏季企画展の企画案が通り、担当することになりました。ですが、これまでは裏方で企画ができたのを作る作業しており、企画を作成したことがありませんでした。そんな中、2ヶ月前から準備が始まり、会場のレイアウトやどんな生き物を展示するかなどの企画構想を練り準備を進めて来ました。結局、開催当日の朝までかかってしまいましたが、なんとか形にすることができました。大変な2ヶ月間でしたが、企画展示を楽しそうにご覧頂くお客様の姿は苦労を忘れさせてくれます。本当に貴重な経験が出来たので、この経験を活かして来年も頑張りたいです。夏休みの自由研究にもピッタリな企画展になっているので、是非皆様のご来場をお待ちしています。
(学芸員:日原 俊)
写真:インディアン水車設置作業