サモン君だより 3月

掲載日:2024.03.25

3月に入り「サケ稚魚放流体験」が始まりました。この体験では、学習室でパネルを見てサケの旅について学んだ後、外に出てサーモンパーク公園内を流れる小川からサケ稚魚を放流します。千歳にはまだ雪が残っていまして(3月中でも、たまに雪が降ります)、土が見えているところにはフキノトウが出始めました。太陽がでているとぽかぽかとした暖かさを感じ春らしくなってきたなぁと思いますが、まだまだ気温は低いので風が吹くと寒く、館内に避難する日が続いています。

(これから放流するサケ稚魚)

最近、バズーカのようなレンズのカメラを持っている方をよく見まして、何狙いか伺ったところシマエナガを撮影しようとしているとのことでした。私もシマエナガに会いたいなと放流準備をしながら公園を眺めるのですが、なかなか出会えず。見つけるのはゴジュウカラやハシブトガラ(コガラかも。ハシブトガラによく似ています。)、ヒヨドリ、アカゲラ等です。公園にシマエナガが訪れることもありますので、探すときはシマエナガの独特な鳴き声を頼りに探してみてくださいね。

さて、千歳川水中観察窓にもサケの稚魚や水生昆虫を狙ってホオジロガモやシノリガモ、キンクロハジロといった水鳥が現れています。いつもの優雅に水面に浮いている姿とは違う、せわしなく足やくちばしを動かし、エサを一生懸命に探す姿が面白く、なかなか観察窓から離れられなくなります。インスタグラムに水鳥の水中での様子を動画でアップロードしていますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
 
(左:シノリガモ、右:キンクロハジロ)

 
(おそらく、カモたちに狙われているサケの仔魚(左)や稚魚(右))

放流体験で配布している放流記念カード、今年の新カードは水鳥をメインとした観察窓で見ることができた鳥や哺乳類です。4月頃に登場予定となっておりますので、どうぞお楽しみに!

【学芸員 髙木】