サモン君だより 9月

掲載日:2024.09.24

 皆さん、はじめまして。今年の4月から千歳水族館で働き始めた寺嶋伊武樹と申します。日本一大きな湖「琵琶湖」がある滋賀県から来ました。初めてクーラーを使用しない夏を過ごし故郷の夏との違いを実感するやいなや、気温が急に下がり暖房をつけ始めた今日この頃、水中観察窓では秋の主役“シロザケ”が確認され始めました。今年、当館水中観察窓で8月2日に“シロザケ”第1号が確認されてから日に日に数を増やしていき、今では見られない日がないほどです。街の中心を流れる河川いわゆる都市河川に、“シロザケ”がこんなにも多く見られることに、日々驚くばかりです。                   (観察窓から見られるシロザケ)

 しかし、相手は自然の中に生きる野生の生き物ですので、水中観察窓で“シロザケ”が見られない日もあります。でもご安心下さい、8月31日から当館サーモンゾーンの80t水槽にて千歳川に戻ってきた“シロザケ”の展示を開始していますので、大きな水槽内を力強く泳ぐ姿を確実にご覧いただくことができます。また、“シロザケ”を展示している水槽にはサケの仲間の“サクラマス”も展示しています。“シロザケ”とはまた違った体の色をしているので、ぜひ探してみて下さい。水中観察窓でも“シロザケ”以外にウグイ・エゾウグイ・ヤマメ・トウヨシノボリ等の様々な種類の魚を見ることができます。秋は“シロザケ”に注目しがちですが、千歳川では多くの生き物を見ることができ、千歳川での新たな生き物との出会いが日々の楽しみの一つとなりました。ぜひ皆さんも“シロザケ”はもちろん色々な生き物を探しに水族館へお越し下さい。

(当館で展示しているシロザケ)

 

【学芸員:寺嶋 伊武樹】