新サモン君だより 8月

掲載日:2020.08.19

●水中観察窓情報

 今年千歳川では7月19日(日)にインディアン水車が設置されて、翌20日からサケとサクラマス親魚の捕獲(捕獲後は水車の上流側へ放す)が始まり、23日には「メスザケ捕獲」という情報が伝わってきました。
 千歳水族館では、水中観察窓でサケを確認した日を、その年の『サケ第一号』としてマスコミ等にリリースします。例年サケは7月下旬千歳川に遡上し、インディアン水車橋の上からはその姿を確認できる場合もありますが、リリースするためには観察窓でその姿を確認、撮影しなければなりません。今年も23日以降、職員や水族館ボランティアみんなが注視して観察していたところ、8月6日ようやくその「第一号」が現れました。
 初めに見つけたのは男性の来館者で、ボランティアの方も確認、しかしその時撮影できず上流側へ行ってしまいました。そして、再び現れたときにボランティアの方が撮影に成功、無事第一号をカメラに収めることができました。
 今の時期は水車で捕獲されても上流側へサケを放していますが、間もなく採卵のための捕獲が始まります。今年もたくさんのサケが遡上してきてほしいと思います。

8月17日朝に現れたオスザケ

~今年もたくさん遡上してきますように~

 

●館内情報

 館内では8月23日(日)まで、夏季企画展「気分はお祭り 金魚展」を開催しています。今年は新型コロナウイルスの関係でお祭りなどのイベントが少ないので、見ていただいて少しでも楽しい気分になっていただけたらと思います。
 さて、当館では例年やっているイベントは内容や形式を変えるなどして、この夏は3つの体験イベントを行いました。「おうちで金魚をかってみよう」、「スジエビを飼ってみよう」、そして今回ご紹介する「夜の水族館探検」です。
 「夜の水族館探検」は、閉館後の暗い水族館に少しきもだめしの要素を加え、参加者にクイズをしながら見学していただきました。参加者は真っ暗な館内を懐中電灯1個を頼りに進み、途中4カ所のクイズコーナーでクイズに答え、終了後にはクイズに登場した生き物から得られたもの(例えばカイツブリの羽)から作ったお土産をプレゼントしました。このお土産は、いつも水族館のイベントに参加、協力していただく中高校生のボランティア団体・千歳市シニア・リーダー「つばさ」のみんな、そしてサケふるのボランティア・サケのふるさと村教授会の方も一緒に作ってくれたものです。水族館探検は、暗すぎて怖かった方もいらっしゃったようですが、多くの方に楽しんでいただきました。
 これからも新型コロナウイルスの対策を行いながら、イベントを実施していきたいと思います。

夜の水族館探検」支笏湖大水槽では

ダイバーが参加者にクイズを出しました

 

【荒金 利佳】