新サモン君だより 1月

掲載日:2022.01.27

 この冬は北海道をはじめ本州からも大雪の知らせが届きましたが、千歳も年明け以降毎日のように雪が降り続き例年以上の積雪量となっています。水中観察窓では水温が3℃台まで低下し、数は少ないながらもアメマスやブラウントラウト、そしてサケも時折その姿をあらわしました。また魚以外ではカイツブリの潜水も目撃されています。ちなみにサーモンパーク周辺には今年もオジロワシやオオワシが飛来しており、市街地でも天然記念物が観察できる千歳川の豊かさに感じ入ります。

 


1月19日 サーモンパークにて堂々たるオジロワシ


 

さて、まれに見る大雪に囲まれながら、千歳水族館は1月11日から31日までメンテナンス休館とさせていただいております。大型水槽の水を抜いての掃除などはこの機会でなければできません。普段の掃除では手の届きにくい擬岩の隙間やしぶとい水垢が付着したアクリルなどを綺麗にしていくのですが、一年分の汚れは流石に手ごわいものです。スタッフやボランティアメンバーが水槽内に入ってスポンジや数種類のブラシを使い分け、あるいは機械の力も借りてあの手この手で洗い流し、こすり、磨き上げます。こうした大掛かりな清掃や設備の整備、改修を実施し、水族館の表側も裏側も万全の状態で2月1日の再オープンを迎えるべく作業を進めています。


ボランティアの方から協力を得て支笏湖水槽清掃中

アクリルの表面も丁寧に磨いて汚れを落とします


 作業の様子を直接ご覧いただくことはできませんが、1月22日には有料ライブ配信を実施いたしました(https://twitcasting.tv/c:doubutsunokuni/shopcart/128471)。普段はご覧いただくことのできないメンテナンス風景や展示の裏側、また水中観察窓の様子もお届けし、2月5日までのアーカイブ配信も予定しておりますので皆様ぜひご覧ください。

 最後に「絵本プロジェクト」のお知らせです。クラウドファンディングサービスMakuakeを通じて千歳水族館を紹介する絵本を制作するプロジェクトが始まりました(https://www.makuake.com/project/chitose-aq/)。展示の様子はもちろんサケの生態や水族館の舞台裏なども学ぶことができ、千歳水族館へご来館いただいたことのある方にもお楽しみいただける内容となっております。応援のほど、是非ともよろしくお願いいたします。

【長谷川】