サモン君だより 932回

掲載日:2016.02.26

昨年の7月25日にリニューアルオープンしてから早7ヶ月、本当にたくさんのお客様にご来館頂きました。その間、色々とご意見もいただき、またさらにきれいな水槽をご覧いただくために、2月29日までメンテナンスのための休館をいただいています。 さて、休館とはいえメンテナンス休館ですので、スタッフはむしろ開館時と同様か、それ以上に慌ただしく動き回っています。中でも水槽の大掃除はかなりの重労働で、各水槽の展示生物を一時移動し、水槽の水を抜いて掃除します。 一番大変だったのは、このリニューアルで新しく仲間入りをした、世界の淡水魚ゾーンの水槽掃除です。大型水槽には、鱗が硬く歯の鋭い巨大なアリゲーターガーや、尾のトゲに猛毒を持つ淡水エイなど、危険な生き物もたくさんいます。掃除の際は、そうした魚たちを水槽から取り出し、仮設のプールに移動します。リニューアルオープン後、展示水槽からの移動は初めての作業になるので、展示魚に負担がかかり過ぎないか、また手に負えないほど激しく暴れることは無いのかなど、不安も多々ありました。まずはアリゲーターガーの水槽掃除の時に、いきなり不安的中です。 同居しているレッドテールキャットを先に水槽から出そうと網を入れたところ、突然ガーが網に噛み付き、穴を開けてしまったのです。多少予想していたこととは言え、その歯の鋭さと威力には、改めて驚かされました。 ガーの襲撃にあいながらも、何とかレッドテールキャットを取り出し、次はいよいよガーの番です。網で太刀打ちできないことは明白でしたので、大きなキャンバスシートの担架を使って取り上げます。いつ暴れるかと恐る恐る担架に追い込んだのですが、こちらは拍子抜け。“まな板の鯉”よろしく、移動の時はとても大人しく助かりました。怪我等のトラブルもなく、無事に水槽掃除ができてホッとしています。 3月1日のオープンでは、ピカピカの水槽で皆さまをお出迎えいたします。サケの稚魚放流体験も始まりますので、ぜひリフレッシュした千歳水族館に、足をお運びください。  

  (学芸員:日原 俊)

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アリゲーターガーを水槽から取り出し中