サモン君だより 936回  ~“中川水族館”再登場~

掲載日:2016.06.24

夏至も過ぎ、6月ももう下旬だというのに、パッとしない天候と、肌寒い日が続いています。千歳川水中観察窓では、例年今頃になると赤い婚姻色に身を染めたウグイたちが大挙して押し寄せ、産卵をする時期なのですが、今年は陽気のせいもあるのか、まだあまり姿が見えていません。でも、ウグイの産卵の始まりはいつも突然。この週末あたり、始まってくれるかもしれません。気になる方は、当館ホームページのライブカメラをぜひチェックして下さい。

館内の二階へ向かうスロープでは、水辺の生き物コーナーが登場しました。リニューアル前の「ふるさと館」時代に展示に力を入れていた、魚類以外の身近な水辺の生き物たちの展示コーナーです。ゴールデンウィークに実施した特別展「北海道・春の水辺」で、期間限定で再登場していたのですが、予想以上に人気があり、またお客様からのアンケートなどでも展示の継続を望む声が多く、復活することにしました。今のところ、カエルやサンショウウオ、ニホンザリガニなどの展示ですが、追ってゲンゴロウなど水生昆虫たちも登場予定です。

同じスペースに、こちらもリニューアル後、しばらくバックヤードでお休みしていた「中川水族館」も再登場しました。ショコタンこと、中川翔子さんがご自宅で飼われていたカメたちの展示コーナーです。10年以上も飼育している巨大なミシシッピアカミミガメ(通称:ミドリガメ)と、アメリカ原産のカブトニオイガメが、ショコタンお墨付きのサインとともに展示されています。どちらもご本人命名の、ちょっと変わった名前がついていますので、ぜひ展示会場でお確かめ下さい。

最後に、もうすぐ7月。リニューアル後初の夏季企画展として、7月16日から「お魚漢字辞“展”」を予定しています。イベント一杯、夏休みの自由研究にもうってつけの内容になると思います。詳しくは次回のサモン君だよりでご紹介しますので、楽しみにお待ち下さい。

(学芸員:菊池 基弘)

 

中川水族館 ショコタンのカメの展示-中川水族館