サモン君だより 6月
掲載日:2023.06.25
水中観察窓では、5月末に窓前に堆積した砂利を撤去しましたが、その数日後、婚姻色の現れたウグイがたくさん集まり、産卵が見られるようになりました。藻が付着した砂利が撹拌されてきれいになり、ウグイの産卵に適した砂利になったためです。ウグイの婚姻色は頭部から尾ビレにかけて赤い3本線が特徴で、集団で砂利の中に突っ込むような形で産卵しています。最近は産卵の主流が、ウグイからエゾウグイに変わってきたようです。ちなみに、エゾウグイは目の下に赤い線が入ります。
ウグイたちの中に、ジュウサンウグイの姿も。婚姻色は、体の腹側に赤い線が出ます。
また、最近頻繁に現れるのが、全長5,60㎝ぐらいの大きなマゴイです。サケ並みの大きさなで迫力があり、夏になると現れます。
季節の中で、見られる種類数が一番多い夏の観察窓。今日は何がいるのかな?みなさんも、ぜひ探してみてください。
さて、夏は色々な楽しみがありますね。今年は多くのイベントが再開されて、私もパーッと遊びに行きたいところですが、水族館もイベント等が多く、その準備などで忙しい毎日を送っています。そのうちの一つ、今年の夏季企画展は寿司ネタの魚介類を展示する「泳ぐ寿司ネタ!サケふる亭」があります。展示開始は7月15日と残り3週間ほど、展示予定の魚も徐々に水族館へやってきて、やることも多くて焦る気持ちもありますが、いい展示になるようがんばろうと思います。どうぞお楽しみに。
【学芸員 荒金 利佳】