サモン君だより  651回 ”サケ属成熟親魚3種勢揃い”

掲載日:2017.09.22

先日、日本列島を縦断し、北海道も直撃した台風18号。幸い千歳はあまり大きな被害も無く過ぎ去ってくれましたが、例年9月の連休に、サーモンパーク千歳で行われているインディアン水車まつりは、台風の影響を考慮して、2日目の実施が中止となってしまいました。毎年、このお祭りを楽しみに内地から来られている方も多く、本当に残念ではありましたが、やはり安全第一。また来年の実施を楽しみにお待ちい
ただきたいと思います。

水車まつりは中止になってしまいましたが、台風の大雨による増水は、千歳川にサケを連れてきてくれました。当館の水中観察窓も、一時は防護シャッターを下ろしたのかと思えるほど、窓の前が真っ黒になっていましたが、少しずつ濁りが収まるにつれ、濁りの向こうから突然現れる大きなサケの群れに、歓声が上がっていました。

今年の北海道全体のサケの来遊数は、かなり少ないという予測が出ていますが、千歳川のサケ遡上は今のところ好調です。インディアン水車での捕獲数は、今シーズン既に2万匹を超え、昨年同期よりも3千匹ほど多い状況です。サケの遡上はこれからが本番。この調子がシーズン終了まで続いてくれることを期待しています。

好調な千歳川のサケ遡上とともに、今シーズンは館内のサケ展示も充実しています。千歳川のシロザケはもちろん、オホーツクの常呂川に遡上したカラフトマス、そして何回見ても目を奪われる、美々川に遡上した美しいベニザケと、北海道各地に産卵のため回帰した、迫力のサケ属親魚3種が勢揃いしているのです。特にカラフトマスは、千歳水族館としてリニューアル後、初めての展示となります。この迫力の回帰親魚3種が顔を揃えるのは、この時期の千歳水族館だけです。カラフトマスは早いと今月一杯くらいで終了してしまいますので、ぜひお早めにご覧ください。

また10月15日までは、安井健太郎氏による写真展「アラスカのサケたち-海と森をつなぐ旅」も開催中です。サケ最盛期のこの季節、千歳水族館でどっぷりとサケの世界に浸ってみませんか。

(学芸員:菊池 基弘)

 

80㌧水槽に展示中のサケとカラフトマス