サモン君だより10月

掲載日:2024.10.26

 10月下旬になると、サーモンパークの樹々も色づき秋の深まりを感じます。日が暮れるのが早まり、夜も冷え込むようになり、まさに冬の足音が聞こえてくるようです。千歳川水中観察窓では、サケの遡上がピークを迎えています。最近窓の前で産卵行動をするペアも増えてきております。もしかすると産卵の瞬間に立ち会えるかもしれません。10月までは、この遡上のピークが続くと思いますので、早めにご覧ください。

【10月24日撮影】

 さて、千歳水族館は、ハロウィン一色!館内は、いたるところに可愛らしいカボチャやおばけたちが飾られています。さらに、ハロウィンを盛り上げるべく、1010()から31()まで、千歳川水中観察ゾーンで「ほねほねカーニバル」を開催しています。骨格標本を中心に、二重染色透明標本や体が透明で骨が見えるトランスルーセントグラスキャットが泳ぐ水槽の展示を行っています。骨格標本はキジやヘビ、カメ、哺乳類、サメ、ピラニアなど17種類の動物たちの骨格標本が皆様をお待ちしています。これらの標本制作をした「和生(なごむ)」さんにご協力いただいたことは、厚く御礼申し上げます。中でも、ヘビの骨格標本を間近で見ると、その繊細な作りに驚かされます。特に、無数の肋骨が体全体を覆っている様子は、まるで鎧をまとっているかのように見えます。この標本を作るためには、専門的な知識と熟練の技術が必要とされます。肋骨一つ一つを丁寧に処理し、元の形に復元する作業は、並大抵のことではありません。ぜひ、様々な動物の骨格や仕組みについてじっくりと観察して頂きたいです。

【ほねほねカーニバル会場】 【ピラニア骨格標本】

 最後に、明日27日にハロウィンイベントを開催します。館内に仮装して「サモンくんとヒメカちゃんの帽子」をかぶったスタッフに合い言葉を言うとお菓子がもらえます。そして、シニアリーダー「つばさ」お楽しみ会&サーモンパークパレードも実施する予定で、こちらの参加は事前予約が必要になります。明日27日10時まで、限定数で受付中です。ご興味のある方はお早めにご予約ください。ハロウィンを千歳水族館で楽しみませんか。皆さまのご来場をお待ちしております。

ハロウィイベントの予約は こちら

 

【学芸員 日原俊】